【考】文献調査の前に

投稿：2016年01月20日

おかげさまで、出願に関するご依頼に加えて、調査に関するご依頼を多くいただいております。

調査のご依頼として、無効資料調査（権利化阻止調査）のご依頼をいただくことがあります。

無効資料調査・権利化阻止調査とは、特許・特許出願の請求項に係る発明の新規性や進歩性を否定する文献を調査することを指します。

調査のご依頼の流れとしましては、まずは対象となる特許・特許出願を開示していただき、その中の権利化や無効にすべき請求項を特定していただきます。

その後、お手許にあるようでしたら、審査経過資料をご送付いただきます。

なければ、J-PlatPatを利用して審査経過資料を入手します。

なお、J-PlatPatでは入手できない資料は、ご依頼の確定後に閲覧申請をして入手するようにしています。

その後、調査すべき文献の内容とともに、見積書を送付させていただきます。

この際、私どもでは、公報及び審査経過資料の内容を詳細に検討します。

そして、中には、文献調査をするより先に、実施例・比較例について追試をした方がよいと思われる場合があります。

このような場合は、文献調査のご依頼をいただく前に、まずは実施例・比較例について検討してくださいと伝えるようにしています。

その後、追試結果をもとに、ご助言差し上げて、情報提供等のご依頼をいただく、又は改めて文献調査のご依頼をいただくことになります。

権利を取得するときは格別、権利化を阻止する際にも、一手間かけた方がよい場合は多いものです。

文献調査についてお困りの際は、ぜひご連絡ください。

弁理士　森本　敏明

To the NEXT STAGE　～知的財産を活用して次なる段階へ～

【考】 文献調査の前に