【書評】書籍「マーケターのように生きろ」を読んで

書店に行った際に、面白そう、と思って買って読んだ本を紹介します。

今回紹介するのは、井上大輔著、東洋経済新報社、「マーケターのように生きろ　「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動」です。

私が購入したときは、白い背景に青色の文字が記載されているだけのシンプルなカバーだったのですが、最近のカバーは若い女の子が全面に出たカバーになっています。方針転換があったんでしょうか。

こうなると中身が同じものなのかはわかりませんが、私の手許にある本をもとにレビューします。

本の趣旨としては、マーケティングの技術を自分の人生に活かす、というもの。

そうなのですが、基本的にはマーケティングを学べる本です。

マーケティングには４ステップあり、①市場を定義する、②価値を定義する、③価値をつくりだす、④価値を伝える、となっています。

そのそれぞれについて詳細に説明されています。

例えば、市場を考える際に、その有望性は、①市場規模、②成長性、③競合環境、④関連性、⑤既存事業とのシナジー、で評価します。

価値は、情緒的←→機能的、潜在的←→顕在的の２軸をとって、実利価値、保証価値、共感価値、評判価値を考えるとのことです。

価値をつくりだすのには、プライス、プロポジション、プロダクト、パック、プレイス、プロモーションの５点を考えます。

価値をつたえるには、覚えてもらう、好きになってもらう、選んでもらうを意識します。

その際、覚えてもらう、好きになってもらうには、繰り返し伝え、自分ごとにしてもらい、心を動かす、ことが肝要です。

また、選んで貰うためには、近くまで届ける、価値を知ってもらう、付加価値（おまけ）をつける、と良いのだそうです。

あと、なるほど、と思ったのが、インタビューとアンケートのやり方。

インタビューは１人でよくて、インタビューした内容から仮説を考えて、その仮説が正しいか、アンケートで確かめる、というのです。なるほどなぁ、と思いました。

それぞれの項目については詳細に説明されていますので、マーケティングを学びたい、という方にはお勧めできます。

ですが、カバーを変える必要はあったのか、というのは気になるところです。このカバーだったら、おそらく読まなかっただろうな、と思いますから。

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弁理士　森本　敏明

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