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【読書】秋の夜長に大作ミステリー

 

読み終わったので、紹介します。

 

今回読み終えたのは、奥田英朗著「リバー」。

650頁を数える大作で、秋の夜長にはピッタリの作品です。

ジャンルはミステリーですね。

実際の事件をモチーフにしていますが、本作は完全にフィクションです。

内容的には、犯人探しというよりも、群像劇がメインになっています。

時事ネタも盛り込まれていますが、関係者の心情について読み進めていくというのがしっくりときます。

かなりの大作ですが、上下巻ではなく一冊で発刊されたのは良かったと思います。上下巻であれば読まなかったのではないでしょうか。あと、会話文が中心ですし、非常に読みやすい文体で書かれているので、サクサク読み進めることができます。

クライマックスの部分に賛否はあるようですが、本作はそこを楽しむものではないのかもしれません。アッと驚く展開を期待するのであれば、外国文学の方が良いのでしょう。

ただ、本作が奥田英朗氏の最高傑作かといえば、うーん、という感じです。ちょっとした読後の達成感もありますし、最後まで興味深く読めたのですが、印象としては薄いかもしれません。

個人的には、「沈黙の町で」の方が印象に残っています。子を持つ親としては、気になるテーマだったというのもありますが。

ちなみに、こちらも単行本は500頁を超えるので、なかなかの大作でしょうか。

もっと、気軽にミステリーを楽しみたい、というのであれば、浅倉秋成著「六人の嘘つきな大学生」がサクッと読めていいのかもしれません。

本作はいわゆる就活(就職活動)がテーマになっています。

ある大企業の採用面接によばれた大学生たちの群像劇になっています。

就活時代を思い出しながら読んだ作品ですね。当時、辛い経験をされた方には、ちょっとキツイ内容かも知れませんので要注意です。

■ ■ ■

涼しい秋の夜、就寝前のちょっとした時間に読書などはいかがでしょう。

 

弁理士 森本 敏明

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