【興】 最近のニュース
最近のニュースで気になったものを2つ取り上げます。
1つ目は、Samsung が、Merckというビジネスパートナーを得て、バイオ医薬業界に本格参入することになったというニュースです。
Samsungが医薬業界に本格的に参入するということは、韓国現地代理人から聞き及んでいました。ただし、単独で 参入するのは難しかろうと思っていたので、どこと手を組むのかとその動向を気にしていたのです。それがMerckでした。正確には、Samsungのグループ会社であるSamsung Bioepis社とMSD社とがバイオ医薬の開発・市販に関する契約の合意に達したということです。
Samsungとしては、家電やスマホの次を探している状況だと漏れ聞きます。医薬分野の中でも技術的に困難で、かつ、利益率の高いバイオ医薬分野に特化しているのはチャレンジングだと思います。この分野でも成功を収めることができるのか。注目です。
2つ目は、日本の特許審査官がこれから減少していくだろうというニュース。 ニュース内の表にある数値から、いかに日本の審査官の数が少ないのかがわかります。これがさらに減少していくとのことです。
審査官一人あたりの負荷が増えるのは、審査してもらう側としてもやはり心配です。ただし、闇雲に数を増やせばいいというものではないでしょう。審査官の数を倍にして、審査官一人あたりの年間件数を200件から100件に減らすより、200件を維持しつつも、一件あたり審査官二人で審査するような体制にして欲しいと思います。審査のバラツキを平準化するような施策を望みます。
弁理士 森本 敏明
To the NEXT STAGE ~知的財産を活用して次なる段階へ~
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