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【海】 シンガポール視察を終えて

アジアの今を探るべく、クライアントにお伴してシンガポールに行ってきました。

モリモト特許商標事務所今回はクライアントのご厚意で、食品海外バイヤーとの商談会にも参加させていただきました。

この商談会を通じて、食品海外バイヤーはどのような視点・興味をもって日本の食品に興味をもっているのかを垣間見ることができたのです。

もちろん、シンガポールを含むASEANの知財状況についても、シンガポール特許庁(IPOS;現地では「アイポス」という)や現地代理人といろいろとディスカッションしてきました。

少しずつ、視察を終えた感想を書いていきたいと思います。

=*=*=*=

シンガポールは、一言でいうと、東京をさらにギュッとコンパクトにしたような都市です。

そして、無駄がない。いい意味で、どこもかしこもお金の臭いがする。そんな印象を受けました。

シンガポールの街を散策すると、目に付くのは、食品、飲食、ファッションのお店ばかり。

電化製品を扱うお店は、これらに比べれば圧倒的に少ないように思いましたね。

常夏の国ですし、家にこもってテレビを見る・ゲームをするという習慣はないのかな、と推測します。

衣・食・住(住居内を含む)のうち、衣・食にお金をかけるのでしょう。

そして、日本でもそうですが、富裕層は値段が高くても良い物にはお金をかける。特に健康面の意識は高いそうです。

一方で、多民族国家なので、商品の品揃えは必須。少品目・限定容量で勝負をかけても難しいかもしれません。

換言すれば、シンガポールに進出するのであれば、品質の良いものをバラエティー溢れる品目・容量で用意するのがベターでしょう。

このような事情ですから、機能性食品などの健康食品を含む食品にはチャンスが大いにあると思いました。

確かにシンガポールだけで利益を上げるのは難しいかもしれませんが、シンガポールでの成功を糧に周辺諸国(マレーシア、タイ、インドネシアなど)へ順次拡大していくという戦略もとれるでしょう。

公用語であるように、ビジネスでも英語でOKですし、輸入業者・流通業者も多いので、「お試し」するには最適な国かもしれません。

シンガポールを含むASEAN諸国の知財事情については、いずれ別の機会に。

 

弁理士 森本 敏明

To the NEXT STAGE ~知的財産を活用して次なる段階へ~

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