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【始】機能性表示食品の販売開始

様々なニュース記事によりますと、機能性表示食品の販売が開始されたようです。

機能性表示食品とは何か、というのは消費者庁のサイトをご覧いただければと思います。

トクホ(特定保健用食品)との違いからいえば、トクホは国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しているものに対して、機能性表示食品は事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。

ただし、機能性表示食品は、販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などの消費者庁長官への届出が必要となります。

トクホは許可制をとっており、機能性表示食品は届出制をとっているというのが大きな違いです。

これにより、トクホに比べて、機能性表示食品は企業側にとってハードルが低いことがおわかりいただけることでしょう。

実際に、トクホは許可されるまでには1年以上の長期間を要する場合がありますが、機能性表示食品は、上記届出を販売開始60日前にすればよく、言い換えれば、届出から2ヶ月余りで販売が開始できるようになります。

ただし、機能性表示食品は、トクホのような消費者が一目見て分かりやすいマークが付されているわけではありません。

ラベルを注意深く見る必要がありますが、「機能性表示食品」という表示が付されていることで、その商品が機能性表示食品であることがわかります。

機能性表示食品では、アピールしたいのは、「機能性表示食品」という表示よりも、その商品が有する作用やその商品によって奏される効果です。

機能性表示食品が誕生したことにより、用途食品というジャンルが確立されたように思います。

それに倣って、欧米がそうであるように、特許の世界でも用途食品は認められてしかるべきであると思われます。

 

弁理士 森本 敏明

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