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【情報】オミクロン株の特徴

 

NatureのVol.601、p.177にオミクロン株の特徴がまとめられていました。

 

オミクロン株は肺の深部にある細胞よりも、上気道の細胞に感染しやすいようです。

また、オミクロン株に感染しても体重減少が見られないのだとか。

こういったことから、デルタ株などと比べて、感染しても病気の重篤性は低い、とのことです。

実際、南アフリカでは死者があまり出ずに、感染者が増え始めてから1ヵ月ほどでピークアウトしました。

イギリスでも同じような傾向ですので、おそらく日本でも1月末又は2月上旬にピークアウトするのでしょう。

そのイギリスですが、オミクロン株に感染して入院した患者数はデルタ株のそれより約半数でした。

オミクロン株が肺細胞に感染し難いことは、動物実験でも確認されています。

この理由として、肺や他の組織の細胞表面にあるTMPRSS2タンパク質をオミクロン株は標的にしないからだといわれています。

デルタ株などはこのタンパク質を標的にしているので、感染すると肺疾患をもたらし得るのです。

ただ、オミクロン株は、上気道における細胞への浸透率が非常に高いという特徴があります。

研究によれば、麻疹と同程度のようです。感染力が非常に強いですね。

そして、これは、大人よりも子供の方が、オミクロン株に感染しやすいという特徴につながります。

子供の鼻腔は小さく、幼児は鼻でのみ呼吸をするので、より浸透しやすくなります。

こういったことを鑑みて、ワクチン接種をしていない10歳未満の感染者が増えていますので、10歳未満のワクチン接種を急ごうという流れになっているのだと思われます。

感染により重篤になる可能性は低いとしても、感染者対応で医療が逼迫して、従来の医療体制が敷けないというのは良くありません。

マスク、手洗い、うがいを徹底するに越したことはありませんね。

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弁理士 森本 敏明

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