【統計】 ワクチン接種回数と陽性者数との関係
厚生労働省より、COVID-19に関係して、興味深い統計データが公表されています。
その統計データは、こちらです。
まず、1頁目のグラフから、8月下旬から9月上旬にかけてピークだったCOVID-19陽性者数は、2回目(1回目)ワクチン接種により減少したことがわかります。
そして、ピークアウト後、1月までは陽性者数が少なかったことを考えれば、ワクチン2回(1回)接種は確かに効果があったと思われます。
しかし、2回目ワクチン接種率が約80%になっても、2月中に陽性者数はピークを迎えました。いわゆる、デルタ株の到来です。
そして、3回目ワクチン接種が進み、現在は減少傾向にあるようにみえます。
興味深いのは、2頁目のデータです。
例えば、「40-49歳」の「10万人あたりの新規陽性者数」をご覧ください。
未接種は129.4人、2回目接種済みは158.7人、3回目接種済みは76.8人となっています。
なんと、2回目接種済みの陽性者数は、未接種の陽性者数よりも多い、という結果が出ているのです。
この傾向は、他の世代でもみられます。
このようになった理由については、明らかにされていません。
ワクチン接種により、自然免疫・獲得免疫に差異が生じているのでしょうか。
生体内の抗体価の問題なのか、それとも免疫系全体が関係しているのでしょうか。
抗体価はワクチン接種者の方が多いと思うので、デルタ株は免疫細胞を不活化する可能性があります。
または、産生された抗体が他の抗体に負の作用を及ぼしている可能性もあります。
想像の域を出ないのですが、関連する論文等を目にしたら、改めて紹介したいと思います。
一方で、3回目接種済みの陽性者数は、いずれの世代においても、未接種・2回目接種済みよりも少ないという結果になっています。
統計データを見る限りでは、ワクチンの3回目接種が良いのは間違いないようです。
弁理士 森本 敏明
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