【祝】 ノーベル医学生理学賞受賞
すでにあちこちで報道されている通り、2012年度のノーベル医学生理学賞を、京都大学の山中伸弥教授が受賞されました。
1987年の利根川進氏以来の快挙。心よりお祝い申し上げます。
以前に勤めていた特許事務所で、山中教授の特許出願案件に少しばかり関与させていただきました。今思えば、本当に貴重な経験でした。
iPS細胞のようなパイオニア発明は、偉大であるとともに、難しさもあります。世の中にない革新的な発明だから、特許をとることは容易だろう、という意見もあるかもしれません。確かに、新規性や進歩性などの特許要件を満たすことは比較的簡単でしょう。問題は、実施可能要件などの記載要件です。画期的である反面、特許明細書においては十分な開示が求められる傾向にあるのです。当業者が思いも寄らない発明なのだから、明細書においてしっかりと説明しなさいよ、ということです。
パイオニア発明に限らず、特許明細書では発明を「説明」するように記載しなければなりません。発明の各構成を箇条書きのように記載するだけではダメなんですね。何のための明細書か、ということを意識して、特許明細書を作成する必要があります。
弁理士 森本 敏明
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