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【人】 採用活動をしていて思うこと

採用活動を続けていると、みえてくることもあります。


経験者の人は、これまでにやってきたことをアピールしてくれればいいので、面接をする方もわりと楽です。

特に、大手・中堅事務所で数年間勤務するためには、事務所内評価・顧客評価がそれなりにないと務まりません。

人を見る目も肥えているので、能力がない人はそもそも採用されないですし、うまく採用されたとしても部署異動を繰り返すことになり、早期にお役ご免となります。

◇ ◇ ◇

面接で苦労するのは未経験者です。

未経験なのですから、現有のスキルや経験をアピールしてもらうことになります。

その際に、英語能力がある(TOEIC 800点以上)、英語に加えて、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語なども操れるなどの語学能力に優れていれば、大いに評価があがります。

私どもでは、日本国内は当然のことながら、世界各国にお客様がいます。

基本は英語でのやり取りですが、お客様の母国語が扱えるのであればそれに越したことはありません。

どれだけ英語が堪能でも、母国語に親しみを感じない人はいないからです。

語学能力の高い人は、それだけで即戦力として期待できます。

◇ ◇ ◇

それ以外のスキルや経験については、正直、評価が難しいです。

例えば、弁理士試験に合格していれば、論理的な思考ができるかといえばそうではありません。

さらに、弁理士試験に合格する力と発想力とは、おそらく相関はありません。

発想力を求めるのは難しくとも、せめて論理的な思考ができないと、お客様に評価してもらえるような特許実務はできません。

論理的な思考とは、与えられた情報を基に、それはなぜ(Why so, So what)を繰り返して、一定の道筋を立てて、結論を導くような考えです。

発想力というのは、言い換えれば、固定観念を捨てさる力です。

AはBなのだけれども、CやDといえる可能性はないか、ということを探求できる力です。

技術的な素養があって、発想力・論理的思考力が備わっていれば、一先ずクリアです。

これに、会社員経験があってビジネスマナーが備わっており、ヒット商品に携わっていた経験やグローバルな業務に就いていた経験などがあれば、なお好ましいですね。

私どもでは、学歴よりも、社歴を重視します。

アカデミック分野の経験年数よりも、ビジネス分野の経験年数を求めるのです。

◇ ◇ ◇

採用面接では、このようなスキルや経験を聞いていくことになるのですが、大抵の場合に期待するような回答は返ってきません。

とはいえ、そのことは書類審査である程度はわかっているので、面接の第二段階として今後このようなスキルを身につけられる伸びしろがあるか否かを探っていくことになります。

努力する力と成長する力です。

何度も繰り返すことになりますが、この二つを強く求めます。

努力して○○ができるようになった、●●のために毎日○○を続けている、などの情報はポイントが高いです。

「がんばります。」というのは、誰でもいえます。

でも、本当に努力し続けられるのは、一握りの人間ではないか、と思っています。

そして、努力しているかどうか、学習を続けているかどうかは、すぐにわかります。

逆に、他人にわからないような行為は、やり方が間違っているともいえるでしょう。

努力と成長を繰り返すことができる人を、私どものメンバーに加えさせていただきたいと切に願っています。

 

弁理士 森本 敏明

To the NEXT STAGE ~知的財産を活用して次なる段階へ~

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