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【検証】VR上で特許明細書が書けるのか(1)

VR上で仕事環境を構築できるかを検証してみました。

事務所では、ノートパソコンにディスプレイを2台繋げて、トリプルディスプレイ環境で仕事をしています。

この環境自体には問題はありません。

現在悩んでいるのは、集中力の切れる時間帯。

仕事を開始してから、10時間ほどで集中力が切れ始めます。

あと2時間ほど集中力を持続できないか、とアレコレ考えました。

例えば、場所を代えるということが考えられます。

スターバックスなどに行って、コーヒーを飲みながら仕事をする、というスタイルです。

しかし、この場合は、機密性の高い業務はできませんし、ショップに出向くための時間を要します。

なんといっても、PCは持ち運べても、ディスプレイは持ち運べないので、快適な環境で仕事ができません。

このような問題点を解決できるものはないかと考えていたところ、VRはどうだろうと思うようになったのです。

VRで仕事をする場合、さすがにショップではしませんので(勇気を出せばできます)、業務の内容に制約はありません。そして、ショップに出向く時間を省くことができます。

そしてなにより、ディスプレイを自由に設定できるというのが魅力でしょう。

特に、immersedというアプリを使えば、最大で5枚のスクリーンを表示できます。

疑問点は、VR内のスクリーンで文字が読めるのか(識字性)、仕事に集中できるのか(専心性)、VR酔い・頭痛はしないのか(継続性)、といったことでした。

そこで、いろいろと調べてみたのですが、識字性と専心性は問題ないようでした。

継続性については、個人差が多いようです。

ところで、VRデバイス自体は以前にも使ったことがあります。

PS VRというもので、プレイステーション4のゲームをVRでプレイするというものです。

その中で一人称視点でプレイするものがあり、試してみたのですが、すぐに気持ちが悪くなりました。

この経験があるので二の足を踏んでいたのですが、仕事では基本、画面上の対象が激しく動くことはないので、なんとかなるのでは、と楽観的に考えています。

それに、ゲームは厳しかったのですが、VRで映画などの映像作品をみる分には問題なかったですし(ジェットコースターのVR映像はもちろんダメでした)。

とまぁ、いろいろと考えてみて、けっきょく試さないとわからないなぁ、と思っていたところで、Apple Vison Proの発表。

発表の中では、VRという言葉は使われずに、空間コンピューティングという概念が紹介されていました。

そうそうまさにコレという感じで、近い将来、物理ディスプレイを使わなくなる時代がくるという期待感を抱かせる内容ではなかったでしょうか。

個人的には、スマートグラスとキーボードさえ持っていれば、どこでも仕事ができるというのが理想ですが、Vision Proはその実現に一歩前進しているように思えます。

ただ、残念ながら、Vision Proは日本での発売はまだまだ先のようですし、何より価格が$3,500と非常に高価です。

そうであれば、現在発売されているものの中で、比較的入手しやすいものを試してみようという気持ちになりました。

そして、いよいよヘッドマウントディスプレイ(HMD)の選定に入ったわけです。

■ ■ ■

前置きが長くなってしまいました。続きます。

 

弁理士 森本 敏明

To the NEXT STAGE ~知的財産を活用して次なる段階へ~

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