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【換】 室内CO2濃度を測定する意義

変わらずに、日常的に室内の二酸化炭素(CO2)濃度を測定しています。

測定結果をスマホのアプリで確認することができます。

1日の最後に、自宅から事務所のCO2濃度を確認してみました。

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このように瞬間的なCO2、温度、湿度を知ることができます。

CO2濃度は緑色で表されていますが、1000ppmを超えると青色、15000ppmを超えるとオレンジ色、2000ppmを超えると赤色で表されます。

前にも書きましたが、2,000ppmを超えると、頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫、心拍数の増加、吐き気の発生が生じるといわれています。

600ppm程度であれば、何も問題はありません。

1日のCO2濃度の推移はこちら。参考として、湿度も合わせてのせておきます。

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夜半から朝にかけて、事務所に人がいないのでCO2濃度が下がっていきます。

これが8時半頃からスタッフが出勤してきて、人が増えると、CO2濃度が上がっていきます。

これは事務所の入り口の扉を開けて、窓を1、2カ所開けて、換気している状態での測定です。

ちなみに、窓を閉めきると、あっという間に1000ppmを超えます。

12時頃に窓を空ける箇所を増やして、もう少し換気をよくすると、CO2濃度は下がりました。

定時後には、事務所内の人の数が減り、換気もしているので、一気にCO2濃度は下がります。

18時頃から、私一人で事務所にいる状態。

セキュリティーを考えて、窓、扉を閉めているのですが、そうなるとCO2濃度はあっという間に上がっていきます。

そして、20時頃に帰宅して、事務所に人がいなくなると、CO2濃度は下がっていきます。

このグラフからわかることはいろいろとあります。

まず、人が増えればCO2濃度は増えるということ。

これを利用して、CO2濃度を測定しておけば、夜中に室内に人が入ったかどうかがわかります。

事務所はALSOKと契約しているので問題ありませんが、一般家庭でのセキュリティー対策になるかもしれません。

あと、限られた空間では換気はやっぱり重要だ、ということ。CO2濃度を指標にすれば、空気の滞留の程度がわかります。

例えば、店内で強制換気をしていて、窓を開けなくても清浄度が保たれている場合は、CO2濃度によってそれを証明することが可能かも知れません。

窓を開けることが重要なのではなく、空気が滞留していないことが重要だと思います。

もちろん、飛沫対策にはなりませんが、これは単位面積人口密度が上がらないようにするしかありません。

あるいは、飛沫対策としては、下から上へ、又は上から下へ向かう空気の流れをつくるのがいいのでしょうか。この辺は、建築学でいろいろと研究されていくのでしょうね。

CO2濃度を測定しはじめて、スタッフの換気に対する認識も高まったように思います。

CO2濃度の高まりをみて、窓明けを積極的にするスタッフもいます。

CO2濃度の測定のためのセンサー(NDIRセンサー)は比較的単純です。センサーモジュールだけでも売っており、これにRaspberry Piなどの簡易コンピューターと組み合わせれば、数千円でCO2メーターを作製することができます。

Amazonでもいろいろと売っていますね。私が探していたときよりも種類が増えているような気がします。関心が高まっているのでしょうか。

センサー自体は単純なので、値段によって測定精度が変わるということもないでしょう。関心があるのであれば、お値頃なものを購入して試してみるのがいいのではないでしょうか。

 

弁理士 森本 敏明

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