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【本質】日本人は意地悪

 

再び、日経ビジネス(No.2098)の記事について取りあげます。

 

記事(39頁)によれば、投資ゲームをしたところ、米国人や中国人は「相手は相手、自分は自分」という行動をとったところ、日本人は自分が損をしても他人に損をさせようとする「嫌がらせ行動」をとる傾向があった、というのです。

そして、日本人は意地が悪い傾向にある、と。

日本人が特許出願を盛んにする背景も、実はこういう部分にあるのかもしれませんね。

特許というのは、独占排他権。

自己実施の自由を得るのはもちろんのこと、相手の自由を奪うというところに本質があります。

こういうところから、単に公開するよりは、特許出願を選ぶのかもしれませんね。

いや、特許取得に向くのが日本人といえるのでしょう。

でも、これはビジネスの世界ではとっても大切なことです。

優しさだけでは、競争に勝てませんからね。相手の嫌がることをしてもなんぼです。

ただ、その一方で、他に目がいくばかりに、足下が疎かになる場合もあるかもしれません。

例えば、実施例が不足していることなどですね。

こういうところを我々専門家がしっかりとサポートしなければならないのでしょう。

なお、記事の中では、日本人のこの気質から、日本の会社は社中で足の引っ張り合いが起きやすい、といっています。

確かにそういう面があるのかもしれませんが、それは共通する競争相手を見据えていない場合に限られるような気がします。

あの会社に追いつけ・追い越せとなった場合の団結力は、外国人の比ではないでしょう。

逆に、あの会社には勝てない、となると、弱気になってしまうのも日本人。

ニッチを攻めるのもいいのですが、大手外資企業に挑むという気概も必要な気がします。

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弁理士 森本 敏明

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